だいたい吉祥寺に住まう

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2024.09.13 更新

哲学者の風貌

ふだん「井の頭公園」と呼んでいる公園の正式名称は「井の頭恩賜公園」といいます。恩賜という言葉から、天皇陛下から賜ったということになるんだけど、調べてみると1924年に宮内省(当時は省だったようです)から東京市に恩賜されたということらしい。今年でちょうど100年です。1923年に起こった関東大震災の翌年の恩賜。その後に、東京市は東京都になり、第二次世界大戦もありました。そして戦後の復興や今まで、100年の間、季節を感じる憩いの場として親しまれてきたのでした。現在の公園内も、広さもあってか様々な風景の中に多種類の小動物が棲息しています。

今回の写真はデザイナーでもある担当者が鳥を中心に撮影してきて「鳥かあ」とその沢山の写真を見ていたら、何気に見ていた公園の風景が全く違うものとして脳内に再生されました。鳥の佇まいや表情に、自然との一体感や生物としての美しさ、何か厳かな感じも受けました。「なんか、哲学者みたいだね」という私の感想を、撮影した担当者はどう感じたかはしっかり確認していません。でも、これらの写真、もっと色々見たいなと素直に思ったのでした。特にゴイサギやアオサギの妙に思慮深く見える表情から「哲学者」という言葉が浮かんだのでした。

井の頭恩賜公園

井の頭自然文化園:オシドリ

井の頭自然文化園:サカツラガン

井の頭自然文化園:アオサギ

井の頭恩賜公園:カワウ

井の頭恩賜公園:ゴイサギ