子供の頃から人に接することがほとんどなかったアメリは、空想好きだが人と触れ合うのが苦手。そして自分のことは臆病なのに、他人への優しさや興味は人一倍だ。
アメリには変な人ばかりが出てくる。でもお互いの距離は保ちながら、大人の対応ができる人がほとんどだ。変な世界なのにアメリの可愛さで、観客側はブラックユーモアも含めて全てを受け入れたくなる。
焦ったいのは、アメリの恋。その行方も、アメリの空想の延長線に現れた、現実のパリの空気を感じながら、屈託のないアメリの笑顔を見て、幸せになって欲しいなと思う映画。もちろん観る側も、エンドロールと共に幸せになっていた。
2023年にデジタルリマスター版で観ても古さはなかった。
2024.5.30